2022年4月から道路交通法の改正により、社用車を5台以上もしくは11人以上定員の社用車を保有している事業所ではアルコールチェックが義務化されます。
4月からはまずは目視でのチェック、10月からはアルコールチェック機器を使ったチェックが義務化されます。
そこで、本コラムでは、アルコールチェッカーの種類や使用方法の違い、おすすめの選び方を説明していきます。

1. アルコールチェッカーとは

アルコールチェッカーとは、測定器に息を吹きかけることで、体内の残留アルコール濃度を半導体式センサーや電気化学式センサーを使用して数値化する機器です。
体内のアルコール濃度を測定するには、血液を採取して血中アルコール濃度を測定する方法と呼気を採取して呼気中アルコール濃度を測定する方法の2種類がありますが、運転前のアルコール濃度測定においては、非常に手軽でどこでも実施することができるアルコールチェッカーを使用した呼気での測定が一般的です。

2. アルコールチェッカーがアルコール濃度を測定できる理由

アルコールチェッカーが呼気を機器に吹き込むだけで体内に残留したアルコール濃度を測定できる仕組みを解説します。

人間が摂取したアルコールは、約20%は胃から、残りの約80%は小腸上部で、約2時間程度で全て吸収されます。
吸収されたアルコールは肝臓でアセトアルデヒドを経て酢酸に分解されますが、肝臓で分解できるアルコール量には限度があり、分解しきれなかったアルコールは、血液と共に全身を巡り、再度肝臓に戻って再び分解が行われます。
その際、血中に入って肺に巡ってきたアルコールの一部が呼気として体外へ排出されるため、呼気中にもアルコールが含まれることになります。
そして、その呼気をアルコールチェッカー内に搭載されているアルコール感知センサーが感知することで、アルコール濃度の測定が行われるのです。

3. アルコールチェッカー搭載センサーの種類

アルコールチェッカーには、アルコール濃度を判別する「センサー」が内蔵されています。センサーには「半導体式センサー」と「電気化学式センサー」の2つのタイプがあり、アルコール濃度の測定原理にそれぞれ特性があります。

【半導体式センサー】
半導体素子表面に吸着している酸素にアルコールガス等の還元性ガスが反応して吸着酸素が取り去られ、半導体素子の電気伝導度が高くなり電気抵抗値が低下する特性を利用します。
飲酒をしている場合はアルコール成分によって酸素量が減少するため、電気抵抗値が低くなります。
よって電気抵抗値が低いほど体内のアルコール濃度が高いと判定されます。

【電気化学式センサー】
電解質の検知極でアルコールに選択的に反応し、水素イオンが生成され、同時に電子が発生します。水素イオンは電解質内を対極側に移動し、電子は外部回路を介して対極側に到達し対極上で酸素と反応します。
この際、外部回路を流れる電流値の大きさによってアルコール濃度を測定します。アルコール濃度が高くなるほど電流値は大きくなります。
よって電流値が高いほど体内のアルコール濃度が高いと判定されます。

4. センサーの比較 メリット・デメリット

【半導体式センサー】

<メリット>

①価格が安い
センサーの製造コストが安価なため、アルコールチェッカー本体も安価になります。多くの台数が必要な場合、導入コストを抑える事ができます。

②センサー本体が小型
センサー本体が小型な為、アルコールチェッカー自体も小型になります。個人で持ち運びやすくなります。

③測定時間が短い
検知結果を素早く確認することが可能で、測定に時間がかかりません。

<デメリット>

①安定性および再現性があまり高くない
酸素量をもとにアルコール濃度を測定するため、呼気に含まれるアルコールに近い成分に反応しやすく、アルコールを摂取していないにも関わらず反応を示す場合があります。

②経年変化が大きく、使い切りが基本となる
センサーの劣化が早いと言われており、基本的に使い切りとなります。





【電気化学式センサー】

<メリット>

①アルコール以外の干渉が少なく正確な測定が行える。
アルコール以外のガスへ反応しにくく、エタノール以外にはほぼ反応せず、より正確な測定が可能。

②耐久性が高い
半導体式と比較すると、経年劣化がしにくい傾向にあり耐久性があります。

③環境の影響を受けにくい
周囲環境の影響を受けにくく食事・タバコ・薬などに反応しにくい傾向にあります。

④校正間隔が長い
センサーの耐久性もあり、使用回数が10,000回や15,000回と利用できます。

<デメリット>
①価格が高い
センターの製造コストが高価なため検知器本体の価格も高くなります。

②定期的なメンテナンスが必要
電気化学式アルコール検知器の場合、使い捨てではなく定期的なメンテナンスをすれば、続けて使用することができます。しかしセンサー自体が高価なため、メンテナンス費用も高価となります。安価な半導体式センサーの新品よりもメンテナンス費用が高くなります。

半導体式ガスセンサーと、電気化学式センサーのどちらが良いかは一概には言えませんが、
耐久性や精度を考慮すると、使用頻度が高ければ「電気化学式センサー」、使用頻度が低ければ「半導体式ガスセンサー」がおすすめです。

そのため、会社など業務でアルコールチェッカーを使用する場合は、正確な測定ができ、長く使用できる「電気化学式センサー」がおすすめです。
総務課ラボを運営する7officeでも、電気化学式センサーのアルコールチェッカーを皆さまにおすすめしております。

「総務課ラボ」おすすめアルコールチェッカー4選

コストを抑えてアルコール検知器を準備されたい場合は、こちらも参考にご覧ください。
「総務課ラボ」おすすめ 携帯できるローコストなアルコール検知器

5. 測定結果の記録方法

アルコールチェックの記録方法としては、大きく分けて紙に記録する方法とパソコンに記録していく方法に分かれます。
紙に記録する方法には、エクセル等でフォーマットを作成してプリントアウトし、測定記録を手書きで記録していくやり方と、専用のプリンターから測定結果をレシートのような形でプリントアウトする方法があります。
手書きで測定記録を記録していくやり方ですと、アルコールチェッカー以外の費用がかかりませんので、一番手軽に始めることができます。

総務課ラボでは、アルコール検査記録簿を無料ダウンロードいただけますので、ぜひご活用ください。

【道路交通法改正】簡単に記録できる!アルコール検査記録簿(簡易版)エクセルシート

また、パソコンで記録していく方法ですと、専用の管理ソフトをアルコールチェッカーと連動させ、PC上で管理するタイプとクラウド上に測定結果を記録する方法があります。
どちらもアルコールチェッカーとは別に管理ソフトの費用やクラウド利用の費用がかかります。

6. 業務用アルコールチェッカーの特長

業務用アルコールチェッカーと市販のアルコールチェッカーの違いは耐久性と再現性です。
業務用のアルコールチェッカーは市販のアルコールチェッカーに比べ高耐久に製造されています。
また業務用の場合は機器の精度を維持するためにも半年〜1年程度のサイクルでセンサー部分の交換をおこないますので、同じアルコール濃度のガスを何度吹きかけても安定した数値が出を出すことができます。
市販のアルコールチェッカーはメンテナンスが無いため、使用期限が来たら買い替える必要があり、使用している間に気がつくとアルコール測定ができなくなってくる場合や測定値が安定しない場合があります。

7.安心なアルコールチェッカーの選び方

アルコールチェッカーには安価のものから高価のものまでいくつかありますが、どのアルコールチェッカーを購入すれば正確な測定ができ、またメンテンナスなどのサポート体制も整っているのか?の判断が難しいと思います。
そこで一番簡単な判断材料をお伝えしますと、購入検討している製品の製造先がJ-BAC(アルコール検知器協議会)の会員かどうかとなります。
J-BAC(アルコール検知器協議会)とは2015年にアルコールチェッカーの製造・販売に携わる企業によって発足した組織です。
J-BACは行政機関とも連携し、協議を行うなど公的に認められた団体であるため、J-BAC会員の製造した製品は高性能と認められたものとして考えることができます。
総務課ラボを運営する7officeが販売していますアルコールチェッカーもJ-BAC会員の製造した製品となりますので、自信をもって皆さまにおすすめしております。

8.まとめ

2022年4月のアルコールチェックの義務化により、これまで以上に飲酒運転に対する世間の目は厳しくなっていきます。万が一社員が飲酒運転を起こし、アルコールチェックを実施していなかったとなると企業が被るダメージは計り知れません。そうならない為にも正確に測定できる安心なアルコールチェッカーを使い、必ず運転の前後にアルコールチェックを実施しましょう。

総務課ラボでは、皆さまに無料で使用していただけるアルコール検査記録簿がダウンロードいただけます。

アルコール検査記録簿 ダウンロードはこちらから
(A)社員別管理用
(B)車両別管理用
(C)一覧記入できる簡易版

また、J-BAC(アルコール検知器協議会)会員のアルコールチェッカーも販売しておりますので是非ともご検討ください。

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