社会保険・社会福祉・介護事業には、社会保険事業団体や福祉事務所などの公的機関が含まれていますが、公的機関のいわゆる「お堅い」イメージでは無く、あたたかみのある色遣いなどを用いた優しい印象の名刺も目にするようになりました。
これは、福祉関係にニーズのある方々に寄り添う事業内容のあらわれともいえるでしょう。
社会福祉のひとつである児童福祉の代表的な業種に「保育所」があります。
子育て世代の方には関わりの深い保育所ですが、保護者の方に名刺が渡される機会はあまりなく、保育所の名刺を目にすることは少ないかもしれません。
保育所を運営管理する部門の方が使用することが多い名刺ですが、子どもたちに関連する事業のため、明るい色遣いや丸みのあるフォント、クリーム色の名刺用紙などが好まれる傾向です。
介護老人保健施設や訪問介護事業など、介護に関連する業種では、名刺がスタッフの連絡先カードとして用いられることもあります。
介護関連業の名刺では、スタッフの氏名を通常の名刺より大きくする、ひらがな表示にする、連絡先の携帯電話番号を大きく表示する、などの工夫がみられます。
これは、訪問介護や通所介護など、スタッフと利用者様やそのご家族のやりとりの機会が多い業種ならではの特徴といえます。
また、福祉や介護に関連する資格は多くありますので、複数の資格を持つ方もいらっしゃることでしょう。
資格は信頼の証になりますが、全てを記載するのではなく、勤務先に応じた資格をピックアップして記載することで、名刺のレイアウトもスッキリとした見やすいものになるでしょう。
福祉の資格は似た名称もあり間違いやすいので、みなさんが名刺の発注を担当されている場合は、細心の注意を払って文字校正をおこなってください。
ご参考に、福祉・介護関連の国家資格をご紹介しておきます。
※参考:厚生労働省ホームページ 資格・試験情報「福祉・介護関連」
・保育士
・社会福祉士
・介護福祉士
・精神保健福祉士
・介護支援専門員
・手話通訳士
・公認心理師
◎「社会保険・社会福祉・介護事業」におすすめの名刺 作成のポイント
・クリーム色の名刺用紙
・丸みのあるフォント
・あたたかみのある色遣い
・介護関連業では氏名や連絡先をわかりやすく表示
・資格名は勤務先の事業内容に応じて
・資格名の間違いに注意
◎無料ダウンロードできる名刺レイアウト集 13・18 ページ(名刺レイアウトのポイント)も参考にご覧ください。
【実例30】名刺作成やリニューアルに使える「名刺レイアウト集」