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  • なぜ「紙」ではなく「刺」なの?名刺の歴史や文化などの基礎を学ぼう!
普段、ビジネス活動の中で当たり前に使っている名刺ですが、名刺の「刺」は、なぜ「紙」ではないのかを、知っていますか?
海外の名刺と日本の名刺、なぜサイズが違うのかを、知っていますか?
受け渡し文化の違いを、知っていますか?
今回は、名刺の起源や、日本と海外での文化の違いなどをご紹介します。

1.知っておこう!名刺の起源(諸説あり)

名刺の起源
皆様は、名刺の起源を知っていますか?
どこの国でいつから始まったのか。また、なぜ「紙」という漢字を使わないのか。
名刺は、数百~数千年前の中国が発祥だと言われています。その昔、中国の或る皇帝が結婚する際に、妻となる方の父親へ名前を書いて渡したのが始まりと言われています。
当然、その時代には紙がなかったことから、“刺(さし)”と呼ばれる木簡のような札に名前を記していました。
“めいし”というと、「名前を記した紙」と連想しますが、発祥の地中国で“刺”が使われていたことからの名残で、現在も「名前に刺す」の“名刺”という漢字が使われているそうです。

一方、日本での名刺の始まりは、19世紀の江戸時代からと言われており、使用の目的はやはり自己紹介でした。
最初は和紙に墨で名前を記していましたが、江戸末期になると現在のように印刷された名刺が使われるようになり、その紙面には家紋を表す紋所(もんどころ)が記されていたと言います。
それは現代における、名刺に記載された会社ロゴに相当するのではないでしょうか。
私たちが日々使う名刺のデザインは、もしかすると江戸時代にルーツがあるのかも知れません。

2.名刺は、どのくらい消費されている?

今日の日本では、1日に約3,000万枚もの名刺が流通していると言われています。
また、「社会人になってから今までにもらった名刺は何枚?」というアンケートでは、一人当たり1,383枚の名刺をもらっていることが分かったそうです。
皆様ご自身と比べて、いかがでしょうか?後述もいたしますが、近年ではビジネス用途としてだけでなく、プライベートや副業用の名刺としてなど、そのニーズが多様化してきています。

3.日本と海外、名刺文化の違い

まずは、サイズです。
日本の名刺は、横91mm縦55mmとなっています。
一方で、欧米の名刺サイズは、横89mm縦51mmと、日本よりもひとまわり小さなサイズとなっています。グローバルな商談などを経験されている方であれば、海外の方から名刺をいただいたときに「あれ?少し小さいかな?」と感じたこともあるでしょう。
これは、古来からの計量法が日本と欧米では違っており、古来に決められたサイズが現代にいたるまで継承されていることによるものですが、日本も欧米も、その長方形が一番美しく見える比率である「黄金比」で出来ていることは、非常に興味深いところです。

次に、名刺を渡す際の作法や考え方の違いについてです。
日本では、商談の際など相手に会った瞬間に名前を名乗りながら名刺を交換しますが、欧米では「あと渡し」が一般的だそうです。
まずは握手から始まり簡単な会話を経て、商談の最後に「連絡先をいただけますか?」と言って名刺を交換するという流れです(今日では、握手ではなくグータッチかもしれませんね)。
また、日本では名刺を「その人自身の分身」と捉えるような認識もありますので、いただいたその場で名刺に何かを書き込むということはしませんが、欧米では「単なる連絡先のツール」という認識が強いため、交換した際にMEMOとして何かを書き込むこともあるようです。
もちろん、欧米の方は名刺入れの上に相手の名刺を置くということもありません。
もし皆様のビジネスシーンにおいてこのような場面に出会ったとしても、文化の違いを楽しむくらいの余裕をもってサラリと受け流しましょう。

4.ビジネスシーンにおける名刺とは

皆様は、ビジネスシーンにおける名刺の役割や位置づけをどのように捉えていらっしゃいますか?
職種や部署、渡す相手や使う頻度によっても変わってきますよね。
それゆえ、名刺に対する位置づけも千差万別かと思いますが、私たちは名刺を次のように定義しています。
「名刺とは、ビジネスで初めて相手に渡す、会社としての公式文書である」
自分の名前が載る名刺ですから 「出来るだけ、お洒落なデザインにしたい」「シンプルな名刺が良い」など、自分の個性に合うようアレンジしたいとお考えの方もいらっしゃるでしょう。
しかし、「名刺=企業としての公式文書」という位置づけに十分留意して名刺を作成することが大切です。
デザイン性やインパクトもさることながら、ビジネスシーンにおける名刺は、公式文書としての正確性や信頼性が最重要となります。
特に、毎年更新されるISOマークなどが古いままになっていないかや、英語表記の会社名・役職名が正しいかなどをしっかりとチェックし、名刺情報が最新で正確になっているか、配慮していきましょう。

5.名刺を処分するのは、どうやって?転職するときは?

名刺には、個人から企業の情報までがびっしりと書かれています。
例えば、退職する際など、今までにいただいた名刺を処分するシーンがやってきますよね。
こんなとき、どうしますか?ビジネスパーソンとしてのマナーを守り、正しい方法で対処しましょう。

名刺の処分が必要になったときは、当然ですがまずは会社に確認し指示を仰ぎましょう。その指示のもとで廃棄することになった際も、必ずシュレッダーか廃棄ボックスを利用します。
最近増えてきているオンライン名刺についても、データの消去を忘れずに行ってください。

また、退職する際に顧客や取引先からいただいた名刺を社外に持ち出してはいけません。顧客や取引先の名刺は、一個人の所有物ではないからです。
営業職などの方にとっては、苦労の結晶が顧客からいただいた名刺だと思いたくなるでしょうし、自分が築いた関係性を次の職場で活かしたいという気持ちも理解できます。
しかし、先にも述べたように名刺は会社の公式文書です。
さらには、名刺交換をするのはお互いが一個人としてという場面ではなく、会社の一員として交換するということになります。
それゆえ、たとえ自分がいただいた名刺であっても、その所有権は会社にあると捉えて行動することがビジネスマナーであると言えます。
万が一、自己の判断で名刺を持ち出し、何か問題が起きた場合には、会社が個人情報保護の観点から訴えを受ける側になることもありますし、持ち出した本人も訴えられることがあります。

6.withコロナの時代、個人の名刺が重要に⁉

皆様が感じていらっしゃるように、今日では毎日の環境がとても速く変化していきます。
特に、コロナの流行や急速なデジタル化によって世の中は一変し、ビジネスのスタイルや求められることも多様になりました。
例えば、副業解禁の流れに伴い、個人のスキルをSNS上で売り買いしたり、個人でネットショップを開業したりなども簡単に始められる時代になってきました。

そんな時代において、注目されているのが「パーソナル名刺」です。
「私」という個人を深堀りした名刺を相手に渡すことで、会社に属する一員としてだけでなく、一個人として何が出来るのか、どんな個性や思考を持っていて、どんなストーリーを描きたいのかなどを、場面に応じて伝えていく手段として使われています。
例えば副業において、その真剣さや熱意を伝えるために使われたり、ボランティアやオフ会など会社外での活動時に使用し、今までに無かったネットワークを構築して新しいビジネスの糧にしたりというカタチで利用されています。

そんなパーソナル名刺の良いところは、自分の個性を思うがままに表現できるという点です。
普段はカチッとしているビジネスパーソンでも、POPでお洒落なパーソナル名刺をつくることで人間性に深みや温かみが増すこともあるでしょう。工夫次第で多くのメリットが得られます。
ただし、パーソナル名刺では個人の情報をどこまで載せるかに十分な配慮が必要です。
どんな情報を、どんな深さまで載せ、どんな人になら渡せるのかという情報管理を個人で行いつつ運用していきましょう。

7.まとめ

いかがだったでしょうか。
今回は、「名刺」の起源や文化の違いなどをご紹介しました。
皆様の教養やマナーのひとつとして心にお留めいただき、スムースなビジネスにお役立ていただければ幸いです。

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