皆さんの会社では偽造防止の対策を打っていますか?
近年は印刷技術が発達しており、誰でも簡単にコピーできる時代になっています。
そのため、何も対策を打っていないと、自社で発行した商品券や証明書などが不正にコピーされているかもしれません。
偽造防止印刷とは、印刷物に特殊な加工を施すことによって、偽造される前に防止したり、偽造された印刷物を見つけやすくしたりするための印刷方法を指します。
この記事では、偽造を防止するためのセキュリティ印刷の用途と、対策を打たないことのリスクなどをご紹介いたします。
 

1.近年の偽造状況

1.近年の偽造状況
偽造や不正が行われると、割引券などの価値を維持できなくなったり、企業のブランドイメージが損なわれたりと、様々な損失を受けます。
そもそも近年において偽造がなくならない要因は2つあります。
・家庭用
・一般用のプリンター性能が高まったこと
・偽造防止のセキュリティ印刷代が高価であること
 
1つ目は、「家庭用・一般用のプリンター性能が高まったこと」です。
印刷機器は以前と比較して、一般家庭だけでなくコンビニにも普及が進んでいます。
コンビニに行けば、ほぼ必ずカラーコピーができる状況です。
また、数が増えた上に、プリンター周りの性能も高まっています。
例えば、印刷物を読み取るスキャナーや、スキャンしたデータを加工するパソコン、加工したデータを精密に再現するプリンターです。これの機器が揃っているため、誰でも簡単に偽造できる時代になっています。

2つ目は、「偽造防止のセキュリティ印刷代が高価であること」です。
通常の印刷代と比較すると、偽造防止を狙った印刷代は印刷技術のレベルが高いほど高価になります。
しかし、偽造防止の加工を行わなかったばかりに不正利用され、結果として数百万~数千万円の損失を被る場合もあります
。そのような偽造トラブルの可能性を避けるために、印刷コストが通常よりも高価になったとしても、偽造防止のセキュリティ印刷を行う必要があると考えられます。
 

2.セキュリティ印刷の用途

実際に、偽造防止のセキュリティ印刷は、一般の消費者向けの金券から企業間で使用される書類まで幅広く使われています。セキュリティ印刷は、大きく分けて4つの用途があります。
・チケット
・証明書
・文書
・その他
 
1つ目は、「チケット」です。
例えば、主に一般消費者向けの商品券、地域振興券、割引券、回数券、入場券などです。
これらのチケット・金券類はチケットそのものに金銭的な価値がありますので、カラーコピーすることによって不正利用する手口が行われています。
また、会計時に偽造されたチケットを使用されたときに、現場のスタッフが偽造に気付くことは難しいでしょう。

2つ目は、「証明書」です。
例えば、主に企業や学校、官公庁で用いられる、社員証、成績証明書、卒業証明書、住民票などです。
これらの証明書は、誰が発行したのかを明らかにすることが求められていますので、コピーした際に印刷物に市町村のロゴなどが浮かび上がる加工が多いです。

3つ目は、「文書」です。
例えば、主に企業内外で用いられる、社外秘書類、機密書類、契約書、見積書、発注書、領収書などです。
これらの書類は、機密情報や個人情報が記載されており、悪用されると情報漏洩に繋がりますので、セキュリティ印刷が必要とされています。

4つ目は、「その他」です。
例えば、上記3つには分類されない、取扱説明書、マニュアル、名簿、処方箋台紙などがあります。
処方箋が不正にコピーされると、複数の調剤薬局から必要以上の薬剤を入手できます。
そのため、インターネットで不正に薬剤を流通させる犯罪が起こりますので、偽造防止に対応する必要があります。
 

3.偽造防止の加工方法

偽造を防止するためのセキュリティ印刷は、様々な場面で用いられていますが、具体的にはどのような加工を施しているのでしょうか。偽造を防止する加工は主に3種類あります。
・用紙
・インク
・表面加工
 
1つ目は、「用紙」で偽造を防止する方法です。
例えば、コピーすると「複写」や「COPY」などの文字が浮かび上がる加工があります。住民票など官公庁での証明書によく使われており、コピーされた際には偽造であることが一目見て分かります。他には、紙を透かせると文字やマークが浮かび上がる加工があります。
この加工は、お札の中央部などに用いられています。

2つ目は、「インク」で偽造を防止する方法です。
例えば、ブラックライトを当てると文字が浮かび上がる加工があります。
一見すると何もないように見えますが、ブラックライトを当てると一瞬で判定ができるため、入場券などで使われています。

3つ目は、「表面加工」で偽造を防止する方法です。
例えば、見る角度によって異なるマークが見えたり、様々な色に見えたりするホログラム加工があります。
スキャナーやコピー機を使っても再現することが難しく、高度なセキュリティ対策と言えます。紙幣を始めとする金券などに用いられています。

4.偽造防止対応をしないリスク

偽造防止の用途や方法についてご紹介しましたが、これらの対応を行わない場合どのようなリスクがあるのでしょうか。主に3つのリスクがあります。
・売上の減少
・企業への信頼低下
・偽造の助長
 
1つ目は、「売上の減少」です。
偽造防止対策を行わない場合、商品券や割引券が不正に利用され、本来得られたはずの売上が得られない可能性があります。
気付かないうちに損失を被ることがないよう、十分なセキュリティ対策が必要です。

2つ目は、「企業への信頼低下」です。
偽造防止対策を行わなかったばかりに証明書やチケット類が不正利用され、情報漏洩などのトラブルが発生し、一般に報道された場合には、セキュリティに対する認識が甘い企業や組織だと判断されてしまいます。
一度失った信頼を取り戻すことは困難ですので、トラブルが発生する前に対策を打つことが必要です。

3つ目は、「偽造の助長」です。
もし誰かが偽造しても問題化しなかった場合、その企業はセキュリティ対策への意識が低いと認識され、再度偽造の対象として狙われる可能性があります。
特に集団で偽造を行っている組織に対して、セキュリティ対策を行っていることを事前に明示し、偽造を未然に防止する効果が期待できます。
 

5.まとめ

この記事では、偽造を防止するためのセキュリティ印刷についてご紹介いたしました。
近年は誰でも簡単にコピーを作成できる時代ですから、偽造防止対策を行わないと様々なリスクを背負うことになり、企業の売上やブランドイメージを低下させる可能性もあります。
現在では、偽造を防止するための技術が発達しておりますので、用途にあった手法を取り入れてみてはいかがでしょうか?

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という方は、お気軽にご相談くださいね。