BCP対策と聞くと「災害時のことは災害が実際に起きたときに考えればいいのでは?」と考える方もいらっしゃるかと思います。
ですが、災害時の備えを万全にすることで万が一のことが起きても大丈夫だという他社からの信頼や、災害により人材や設備が減ってしまった際にも迅速な判断が可能になります。
BCP対策の必要性は大きく分けると2点あるので詳しくみていきましょう。
①企業の信頼性の向上
BCP対策をすることのメリットとしてまず考えられるのが信頼性の向上です。
万が一災害が起こった時に急につぶれてしまうリスクのある企業と取引をしたい企業はありません。
災害が原因で設備が故障してしまう企業もありますが、取引先が仕入れ先を失うことで連鎖的に被害が拡大することが考えられます。
そのため、仕入れ先の設備が故障し、仕入れができなくなった時にどの企業を仕入れ先とするか考えておく必要があります。
取引先に万が一の備えをしていることを伝えることができれば厚い信頼を築くことができるはずです。
②資金繰りの悪化によるリスクを減らす
災害時には工場の設備が故障したり、社員が出社できなくなるなど、予期していない事態により事業が停止してしまうことが想定されます。
BCP対策により限られた資金をどのように再分配するのかを事前に決め、優先順位をつけて事業の継続をすることができます。
また災害により出社ができない場合でも、事前にリモート勤務の制度を確立し、資料もクラウド上で共有できるように準備をすれば、スムーズに在宅でも仕事ができる体制に移行することができます。
総務のリモートワークについては、こちらも参考になさってください。
総務が在宅勤務をするには?リモートワーク化のコツを解説