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  • 戦略総務とは?総務から企業を変革するための活動3選などを紹介!
いつも総務課ラボをご覧いただきありがとうございます。
今回は戦略総務に関して解説させていただきます。
 
近年、総務の担当者の方に、新たに戦略総務として活躍することが求められてきています。
 
とは言っても、
「戦略総務って何?」「難しそうで自分には無理そう!」
 
そう思われた方が多いと思います。
安心してください!本ページでは、戦略総務をまったく知らない方向けに
「戦略総務とは何か」「具体的な業務はどんなものなのか」解説させていただきます。
 
まずは戦略総務とは何か詳しく見ていきましょう。
 

1.戦略総務とは

戦略総務とは定型業務を淡々とこなしていく従来の総務とは異なっています。
企業全体の課題に対して能動的に提案をし、企業の課題の解決に積極的に関わっていく総務の事を戦略総務といいます。
具体的には業務の効率化案、働き方、社内環境の改善案などを提案していきます。
 
総務の仕事は多くの部署、人と関わる機会があり、企業の業務改革のカギとなる可能性があると考えられています。
 
そのため、近年多くの企業が総務の仕事の重用度を再認識し、優秀な人材を総務に配置するようになってきています。中には外部から優秀な人材を採用して総務を任せている企業も増加しています。
 
営業などの企業の利益に直接関わってくる様な部門ばかりに優秀な人材を配置するわけではなくなってきているのです。
 
今後総務には、戦略総務として、立場を活かしながら積極的に企業の課題解決に関わることが求められいくと言えるでしょう。

2.なぜ戦略総務が必要なのか

総務ではなくなぜ戦略総務が必要なのか、そのようになってきている背景を解説していきます。
 
まず、時流の流れとともに企業における働き方を変えていかなければならなくなったことが背景にあります。
近年、企業の人材不足が大きな課題となっています。
つまり、人材確保と同時に、退職者を減らしていくことが企業に求められているということです。
そのため、会社の内部から現在の働き方や環境の改善をし、従業員の満足度やモチベーションを高めるために、企業の良いポイントや働きやすい環境を作り出していくことが必要になってきています。

そして、そのような社内から現在の働き方、環境の改善を可能にするのが戦略総務です。
企業における現状の働き方、環境に課題を見つけ、「戦略総務」を実践し、環境の変化やニーズに合わせたよりよい改善案を経営陣に提案することによって、経営とリアルな現場を橋渡しする事が総務には求められてきています。
 

3.戦略総務になるために押さえておきたい4つのポイント

3.戦略総務になるために押さえておきたい4つのポイント
一つずつ確認していきましょう。

①現場の社員の働き方を理解する  

まず、現場の社員がどのように働いているのか実際の動きを理解することが大前提です。
戦略総務としては、社員たちがどんなモチベーションで働いていて、どんな空気感が社員の間にあるのかも詳細に理解しておく必要があります。総務が現場の社員の雰囲気を理解することで、総務に対する社員たちからの信頼感も生まれやすくなり、改善提案などを受け入れてもらいやすくなります。
 
②良好な人間関係、信頼関係の構築
 
総務がどのように、何を目的として仕事をしているのか、現場の社員たちはよく観察しています。経営側のいうままに、現場の意見には耳を傾けずに働いていると、新しい取り組みや提案は無視されてしまう可能性があります。あくまで現場の声を大切にし、柔軟に対応していく事が大切です。社員と総務の信頼関係が良いものになってこそ新しい取り組みが活用につながります。
 
③経営陣と現場の橋渡しをする

すでに少し触れていますが、総務は経営陣と現場の社員との間に立ち位置を取る存在です。十分に、経営陣と現場社員、総務立ち位置を理解したうえで、経営陣の「経営の方針通りに現場の社員たちに動いてほしい」と、現場社員の「どのように動いていくのが良いのか」という2つの気持ちを上手につないでいくことが大切です。
経営側と従業員側の良いコミュニケーションを可能にするには総務の力がポイントとなってきます。
まずは、日頃の業務で少しずつ意識していきましょう。
 
④「企業を変革する当事者である」という意識を持つ

戦略総務として総務がやるべきことは、まずは「何が良くないのか」「どうすればもっと良くなるのか」課題、改善点を見つけることです。そして、改善後のイメージを描く必要があります。普段から積極的に社外に目を向け、客観的にみて、社内に落とし込める有益な情報を探すことが重要です。

4.戦略総務の具体的な活動3選

4.戦略総務の具体的な活動3選
総務が戦略総務として活躍するために必要な役割とはどんなものがあるのかいくつか紹介していきます。
 
①経営陣への情報提供、アドバイス

総務は経営陣と近くで働くことができます。そのため経営陣に積極的に意見や提案をしていくことができます。また、経営陣の言うこと、行動をすべて正しいものととらえるのではなく、誤った選択を経営陣がしたときには適切なアドバイスをし、修正をすることも大切です。
 
少し勇気のいる事だとは思いますが、上記でも説明した通り、当事者意識をもって行動していきましょう。
 
②部門間の繋がりを作る

部門間でコミュニケーションを図るのは難しいことですが、総務はいろいろな部門と仕事をする役職ですのでこれを改善することが可能です。
例えば、各部門の目標等をまとめて全社に共有することです。
それぞれがどんな動きをしているのか他部署に理解してもらえるため会社全体に一体感を生み出すことができます。
部門同士をつないでいくパイプのような役割が戦略総務には必要になってきます。
 
③全社のイベントは先導して進める

全社のイベントは総務の仕事としては当たり前に重要な仕事です。それに加えて、社内の理念などを具体化する為の全社的な活動などを行うことも増えています。具体的に例を挙げるとすれば、ノー残業デー、清掃活動などです。
 
こういった活動の際は、率先して総務が動いて社内全体に活動を浸透させ、活動に参加することが当たり前だという雰囲気を社内に広げていきましょう。
 

5.まとめ

いかがだったでしょうか。
ここまでの内容を振り返ってまとめると、
 
〇戦略総務とは
企業全体の課題に対して能動的に提案をし、企業の課題解決に積極的に関わっていく総務の事を戦略総務といいます。
 
〇なぜ戦略総務が必要なのか
社内の働き方、環境を整えていくことが重要になってきている中で、
会社全体に関われる総務の立ち位置はこれを実現するためには非常に適切です。
そのため、総務には戦略総務として、積極的に社内の働き方、環境を整えるために提案をすることが求められてきています。
 
〇戦略総務になるため抑えておきたいポイント
①現場の社員の働き方を理解する
②良好な人間関係、信頼関係の構築
③経営陣と現場の橋渡しをする
④「企業を変革する当事者である」という意識を持つ
 
〇戦略総務の具体的な活動
①経営陣への情報提供、アドバイス
②部門間の繋がりを作る
③全社のイベントは先導して進める  

ということになります。
総務という立場で会社全体を支えていくのであれば、戦略総務としてより積極的に企業活動に携わってみてはいかがでしょうか。
 
また、総務課ラボでは総務に関わる方からのご相談を受け付けております。
下記よりお気軽にお問い合わせください。

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